生音依存症

生が良いの

2016/3/11 新国立劇場「イェヌーファ」

スタッフ・キャスト

イェヌーファ:ミヒャエラ・カウネ
コステルニチカ:ジェニファー・ラーモア
シュテヴァ・ブリヤ:ジャンルカ・ザンピエーリ
ラツァ・クレメニュ:ヴィル・ハルトマン
ブリヤ家の女主人:ハンナ・シュヴァルツ
指揮:トマーシュ・ハヌシュ
演出:クリストフ・ロイ
合唱指揮:冨平恭平
合 唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団

聴いた席

B席(三階やや右側)

感想など

初めて観るヤナーチェクのオペラということで結構前から楽しみにしていた……はずだったのだが、この日はあまり万全とは言えないコンディションで臨んだ(前日に3時くらいまで夜更かしした上に午前は4DXで映画を観てきた)のであまりちゃんと集中して観れたとは言えない。
このオペラは音楽的に言えば確かにヤナーチェクの個性はあるものの、やはりもっと後の作品の豊かさには若干見劣りするかなあというのが正直なところ。彼の音楽は器楽曲でも「歌う」よりは「語る」という感じがあり、オペラもやはりそうだった。朴訥とした音の流れゆえに自然に演技に溶け込む歌、言葉が止まった瞬間に広がりを見せて心情を描き出す音楽。チェコ語がわかればもっとテクストと音楽の間の関係を自然に感じ取れたのだろうかと思うと歯がゆい。