生音依存症

生が良いの

1/30 山田和樹 マーラー・ツィクルス <第2期 深化>第4回 @Bunkamura オーチャードホール

出演者
演奏:日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:山田和樹
ナレーター:上白石萌歌
ソプラノ:小林沙羅

プログラム
武満徹:系図
マーラー交響曲第4番ト長調

気になってはいたものの第1期は全然いかなかったこのシリーズ(マーラーの2、3番はそれほど好きではないこともある)、行けなくなった知人からチケットをもらえて行った。席は三階席左の方。

残念ながら遅刻してしまい「系図」は聴けなかった。ロビーのスピーカーで聴いたが良い演奏だったようだ。客席の反応もなかなか良かった。詩の朗読を暖かいオーケストレーションが支えるこの曲は、プログラムに入れれば必ず成功するという作品だろう。

マーラーの四番はろくに聴いていなかった曲だ。歌が入る四楽章よりも第三楽章に大きな重点が置かれていることをこの日初めてちゃんと把握した。その第三楽章に特に熱気がこもっていた演奏であったと思う。山田和樹のアプローチはあまり奇をてらわないものという風に思ったけれども、私が曲を知らないから気づかなかっただけでいろいろ仕掛けていたのかもしれない。
彼のタクトの元での日本フィルについては木管セクションに充実を感じた。弦の音が今一つ飛んでこず、Hr. Tp. はトップの音が抜けすぎていた印象。
もう少しこのシリーズを聴き続けてみたい。